【タイ編 タイの会計について】 | 株式会社シンシア会計コンサルティングジャパン

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【タイ編 タイの会計について】

皆様、こんにちは。会計士の熊谷です。

タイの会計(税務ではなく)についてお話したいと思います。

 

タイの会計基準は二つあります。TFRS for PAEs とTFRS for NPAEs です。

TFRSという表現はIFRSの頭文字のTをIに変えたものですね。

IFRSという略は国際財務報告基準(国際会計基準)という意味ですので、IFRSをタイ式にしたものといえます。

ほぼ考え方は国際会計基準ですね。

 

最初のTFRS for PAEsは、タイの上場企業や上場準備会社に適用されるものです。

ほぼ国際会計基準と同等の基準と考えて良いと思います。

 

次のTFRS for NPAEs、これは非上場会社が適用します。タイの日系子会社はほぼこちらが適用です。

連結財務諸表やキャッシュフロー計算書を作る必要がないこと、また、税効果会計の適用はなし、固定資産の減損の判断基準が異なる等、差異はそれなりにあります。

 

日本でいうと、上場企業が企業会計基準委員会が出している会計基準に準拠しなければならない、だけれども非上場企業であれば、こちらの準拠する必要はなく、会社法に基づいた会計処理と表示をすれば足る、この関係性とタイの二つの会計基準の関係性は似ていると言えます。

 

大きく考えると、日本もタイも制度上は大きく変わらない(ざっくり)といえます^^