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【会計税務編、 会計と税務の違いを簡単に!】

皆様、こんにちは。会計士の熊谷です。

 

会計という言葉、そして税務という言葉、良く聞く言葉かと思いますが、違いはわかりますか?

同じような局面で使われるので、どういう違いがあるのか、明確にはわからないという方も多くいらっしゃるかもしれませんね!

普通の小さな会社であれば、会計は税金支払うために作成するものという感じで捉えられているケースが多い思いますので、余計同じような意味だと覚えていらっしゃる方が多いかもしれません!

 

実は会計(広義の意味)には二つの種類があり、それに関連して「会計(狭義の意味)」そして「税務」という言葉が存在しています。

①財務会計  目的;自社の経営状態を適切に把握

②税務会計  目的:税金計算の基礎資料にする

 

 

日本の場合、会計監査を法的に義務付けられている企業は少なく、税金を納めるというところだけが法的に義務付けられていることが多いです。

したがって②だけ提出すれば良い会社が多いということになります。裏を返せば①は自主的に作成するものだ、ということに

なります!自社の経営状態を適切に把握することなんて、そんなことは必要ないと捉えている会社は②だけを最低限の労力で作成するという方針を取ります。

そのため、財務会計を作成せず税務会計だけを作成することになりますので会計=税務として使われることが多いということになるのです。

 

 

そもそも本来の会計の意味(狭義)は、①の意味です。つまり、自社の経営状態を適切に把握するための資料を作成し、それに基づき適切に経営の意思決定をする、そのために用いるものとなります。

ただ、①は自主性によって作成されるものですので、ある程度会社の規模が大きくなってきた場合に必要とされることが多いというのが現状のところとなります。

 

※写真は、フィリピンマニラのニノイ・アキノ国際空港での写真と、ボホール島の絶景の写真です^^